サウンド機能にこだわった HP ENVY14 Beats Edition
ENVY14 Beats Editionは、ヒップホップミュージシャンのDr. Dre(ドクター・ドレー)とHPのコラボレーションによって生まれたノートパソコンだ。
ノートパソコンで気軽に映画鑑賞したり、音楽を聴きたい人にお薦めの機種となる。
重低音をブースト
ENVY14 Beats Editionは重低音をほどよくブーストさせることで、迫力のある音を再現している。
750Hz付近の低周波域を強調させている。
伸びのある高音域
ENVY14 Beats Editionは5kHz~20kHzにかけての高音域の再現性が優れているのが特徴。
周波数曲線はフラットであらゆる帯域の楽器や音声の再現に優れている。
ヒップホップやロックなどのポップミュージックだけでなく、オーケストラによるクラシック演奏にも対応できるスピーカー特性を持っている。
ノートパソコンとしては上出来な音響特性
ENVY14 Beats Editionはノートパソコンとしては仕上がりのいい音響特性ではあるが、外付けの大きなスピーカーと比較すれば感想が違ってくる。
ノートパソコンの小さなスピーカーでは、いくらチューンアップさせても限界を感じてしまう。
比較したのは、オンキョーのPC用外付けスピーカーGX-70HD。
1万円前後で買える外付けスピーカーの中では、圧倒的に人気が高い。
予算やスピーカーを置くデスクスペースがあるなら、お薦めしたい外付けスピーカーだ。
このクラスの外付けスピーカーを比較すると、ENVY14 Beats Edition内蔵のスピーカーは当然力不足を感じてしまう。
しかし逆にいえば、1万円もするような外付けスピーカーと比較しなければ、外付けスピーカーの優位性を感じることができない。
3000円や5000円クラスの中途半端な外付けスピーカーと比較すればENVY14 Beats Edition内蔵のコンパクトなスピーカーで十分と感じる。
ENVY14 Beats Editionはパソコンとしての基本的性能も上級クラス
プロセッサはCore i7採用
ENVY14 Beats EditionはHPのネット直販店で買えるDirectplusモデルと家電量販店で買えるモデルと若干仕様が異なる。
DirectplusモデルにはインテルCore i7-740QMがプロセッサとして採用され、4コア8スレッドのノートパソコンとしては、上級な処理能力がある。
一方、量販店モデルはインテル Core i5-480M プロセッサーの採用だ。こちらは2コア4スレッド仕様で中級ノートパソコンクラスの処理能力となる。
どちらのモデルもチップセットはモバイル インテル HM55 Express が採用されている。
ATI Mobility Radeon HD 5650を採用
ENVY14 Beats Editionはグラフィクス処理にATI Mobility Radeon HD 5650を採用し、本格的な3D描画にも対応した。
グラフィックス専用メモリとして1GBを搭載しているので、メインメモリの余裕も増えた。
根本的にノートパソコンで3Dゲームをするというのは、無理があるのだが、最新のグラフィックス性能を要求しないゲームなら設定次第では、快適に動作する可能性が高い。
例えば、モンスターハンター フロンティア オンライン、リネージュII、LOST PLANET EXTREME CONDITION、Devil May Cry 4、Alliance of Valiant Arms、トランスピー、タワー オブ アイオン、World of Warcraft、Microsoft Flight Simulator X、蒼天、ファンタジーアース ゼロ、、、このあたりであれば、設定を落とせばグラフィックス性能的には条件を満たす。
(ただし、オペレーションシステムのバージョンによる対応状況の確認等は別途必要。)
Mini Display Portを搭載
ENVY14 Beats Editionは外部モニタとの接続用端子としてHDMIだけでなく、Mini Display Portを装備している。
Mini Display Portはケーブルが細いのが特徴。デュアルディスプレイ環境を気軽に構築することが可能になった。
ただし、アナログD-sub15ピン端子は採用されていないので、旧式のモニタやプロジェクターには接続できないので注意していただきたい。