MSI H67MA-E45の写真画像レビュー
CPUソケットには、ミリタリークラスコンセプトのステッカーが張られている。
電源周りのヒートシンクは無し。
アクティブフェィズスィッチングのLEDが4つ付いており、使用中のフェーズ数に合わせて点灯する。
CPUがアイドル中では1つだけ点灯し、残り3つは小刻みに点滅していた。
バックパネル
マウス、キーボド両対応のPS/2ポートが一つ備わっている。
光デジタル音声出力はPS/2の上に配置。
USB周りはUSB2.0x4ポート、USB3.0x2ポートとこの価格帯としては標準的な構成。
ディスプレイ出力はDVI、HDMI、D-subと充実している。
D-sub端子がDVIの上に乗っかっているが、ASRock製マザーボードで感じた取り付け強度不足は感じなかった。
D-sub端子についても比較的しっかりと固定されている。
IEEE1394ポートが一つ付いているのが、他には少ないこのボードの特徴だ。
ただし、いまさらIEEE1394の需要がそう多くあるとは思えないし、個人的には不要な装備だと思う。
どうせなら、Displayportを付けた方が人気が出たと思う。
CPUソケット周辺
SFC(スーパーフェライトチョーク)が採用されている。
下位機種のH67MA-E35で発生したコイル鳴きは、H67MA-E45では解消されていた。
一応、SFCの効果はあるようだ。
日本ケミコン製の導電性高分子固体コンデンサーがほとんどすべての箇所で使われている。
日本製コンデンサーの採用は価格を考えるとお得感あり。
D720200AF1と刻印された黒いチップはルネサスエレクトロニクス製造のNEC USB3.0コントローラー。
CPUソケットはLOTES製など、パーツレベルでは手抜きのない構成だ。
メモリースロット周辺
デュアルチャンネル対応のDDR3スロットが4つ付いている。
これについてもボード価格を考えればコストパフォーマンスが高い。
日本語のMSIサイトやマニュアルでは最大16GBとスペック表記されているが、英語のMSIサイトでは最大32GBとなっている。
どちらが正しいのかは不明。
PCI-Expressスロット
x16が1スロット、x1が3スロット装備されている。
これについては、他のマザーボードと比較して拡張性が低いと言わざるを得ない。
「x16が2スロット、x1が2スロット」あるいは「x16が1スロット、x1が2スロット、PCIが1スロット」の構成であれば、H67MA-E45は人気マザーボードとなれたはずだ。
ただし、デジタル2系統出力も光デジタル音声出力もUSB3.0もオンボードで出来てしまう現状では、個人的にはH67MA-E45の構成で十分と感じた。
4つ目のPC1Ex1スロットの右側にビープ音が発生するスピーカーが内蔵されている。
これについても批判が多いが、最新のBIOS(おそらくVersion 1.A以上)にアップデートすれば、起動時に鳴るUSB認識音のビープがなくなる。
穴をテープで塞いで音を小さくすることもできる。
SATAポート周辺
白のSATA3.0(6Gb/s)が2つが上向き、黒のSATA2.0(3Gb/s)が4つが横向きに付いている。
横向きはケースのインストールしてからはかなり差し込みづらくなる。
チップセットはSATA2の不具合が修正されたB3。
チップセットのヒートシンクはシンプルなものなので結構温度が上がっている。
写真左下にはIEEE1394ポートの内部コネクタピンも設置されている。
USBの増設ポートが4セット付いているのは、このクラスのマイクロATXでは珍しいはず。
PCIEスロット周りの拡張性の低さをカバーしている。