245eのCPUファンはハズレ品?
このクラスのCPUを選ぶユーザーは少しでもクロック数の高い高性能なCPUが欲しいというよりも、コストが安いことや発熱量の低さを魅力に感じている。
240eと245eはどちらも消費電力45Wで、電源容量も少なくて済むし、エアフローの要求も低いので小さなケースも選択することができる。さらに静音化もしやすい。
どちらもデュアルコアプロセッサなので、実用上不便を感じるほどもっさりすることはない。
定格クロック数については240eは2.8GHz、245eは2.9GHzの違いがある。
この程度の差なら、実際パソコンを使ってみて体感することはできない。
240eと245eのリテールファンが違う
両者はCPUの動作スペック上違いの他に、CPUクーラーにも違いがあった
245eのリテールファンはFOXCONN製の12V 0.20A。
指でファンを軽く回しただけで、軸受け内部からワサワサとノイズが発生するのが聞こえる。
定格動作させると風きり音だけでなく共振音が激しく、品質はかなり悪い。
不良品ではと感じるぐらいひどい。
ファンコントロールで10段階中1で動作させてケースに収めると、気にならないレベルの音量になったが、冷却不足でシステムは不安定になった。
一方、240eのリテールファンはデルタ製の12V 0.24A。
FOXCONN製のものとは違い、角が取れた曲面部分が多用されている。
配線もねじれがつけられ明らかにコストの差を感じる。
動作させたときのノイズレベルは低く、フル回転させても妥協できるレベル。
風きり音は聞こえるが、FOXCONN製のような軸受けからの妙な共振音は聞こえない。
240eをお薦めする
240eと245eはAM3系のローエンドクラスのCPUで、コスト的メリットや発熱量の少なさから、いまでもそれなりに需要がある。
体感的スピードはほとんど違いを感じないので、CPUクーラーの品質のいい240eをお薦めする。