ThinkPad L520はビジネス、家庭で使える本格ノートパソコン
ThinkPadシリーズの主力ノートパソコンとなるL520を紹介してみる。
今、ノートパソコンを買おうと思っていて、何となくThinkPadがいいなと思っている人には、サイズ、価格、性能のバランスが最も良く、ニーズに一致することが多いのではと思う。
L510との大きな違いはインテルの第2世代Core iプロセッサーを採用した点がある。
ThinkPad L520は現在3つのパッケジーが用意されており、その中身を見てみる。
ベーシックパッケージ
ThinkPad L520の中で、価格が安く最も売れ筋になっているのがベーシックパッケージだ。
CPUは第2世代Core i3-2310Mのみの設定でインテルターボブーストテクノロジーの付いたプロセッサーは選択できない。
15.6型の液晶パネルはオプションの追加料金で、解像度1600×900のHD+液晶に変更できるのは嬉しい。
15.6型のノートパソコンは全メーカーを通して最もラインアップが多いが、そのほとんどがHD解像度の1366×768の製品だ。
ThinkPad 520は低価格のパッケージでもHD+解像度の選択肢が用意されているのは、他の機種に無いメリットである。
標準的なHD液晶の解像度は画面領域が狭くて使いづらいと感じることが多い。
コスト高になるが、HD+液晶をお薦めしたい。
バリューパッケージ
標準で上級なCPU、メモリ、HDDを搭載させたのがThinkPad L520のバリューパッケージだ。
CPU選択はCore i5、Core i7シリーズの中からの選択となる。
ターボブーストテクノロジーが採用されたCPUなので、クロック数だけの単純比較でもCore i3のおよそ1.5倍程度の処理能力の向上が期待できる。
標準メモリが4GB搭載されているのもメリットだ。
ただし、最大で8GBまでメモリを搭載できる能力があるにも関わらず、オプションのメモリ追加の設定が6GBまでなのは残念。
このあたりは、最大の8GBが選べるように改善して欲しい。
ビジネスパッケージ
XPモード
ThinkPad L520は企業向けのメインストリームノートブックという位置付けのため、主にビジネス用途で利用される方も多いと思う。
ThinkPad L520のビジネスパッケージでは、OSにWindows 7 Professionalを採用しており、ビジネスニーズに応える仕様になっている。
Windows 7 Professionalになると具体的にどういったメリットがあるかというと、まずXPモードが使えることが挙げられる。
XPモードとは、従来のWindows XPで使ってきたソフトウェアがWindows 7で動かなかった場合、Windows 7上でWindows XPと同等の環境で動かすことができる機能だ。
これにより、過去のソフトウェアとの互換性が保たれるため、ビジネスで欠かせない古いソフトウェアも使うことができる可能性が増えた。
Windows 7 Professionalのもう一つのメリットはサポート期間が長いことだ。
Windows 7 Home Premiumは残り3年半程度のサポート期間しか残されていない。
Windows 7 Professionalなら8年以上のサポート期間が残されているので、マイクロソフトから提供されるセキュリティーホールのアップデートを長く受けつづけることが可能だ。
ビジネスパッケージのハードウェア性能に関しては、ベーシックパッケージ、バリューパッケージに準じたものとなっている。
CPUはCore i3、Core i5、Core i7と幅広く選択することができるほか、128GBのSSDの選択も可能だ。