CPUに高負荷を与えて温度を測ってみる
CPU温度を見ても実際何℃で運用すべきか判断は難しい。
ほとんどのCPUは70℃程度が耐熱温度として指定されているので、余裕を見て高負荷時でも60℃以内に収まるようにしている。
ただし、この高負荷状態をどうやって作り出すかが問題。
単純にCPU使用率を見て100%で○時間という基準では、どうも甘いようだ。(特にSuperπの場合)
Super Pi
ベンチマークソフトで有名。
スレッド数に合わせて複数起動させることでCPU使用率を簡単に100%にできる。
複数起動はプログラム本体をフォルダごとコピーして、各々のSUPER_PI.EXEを実行していく。
CPU使用率は100%になるものの発熱量は控えめ。
Superπで負荷をかけた時を高負荷時と考えて、CPUファンの回転数を設定するのは危険だ。
オーバークロックしてる場合は、Superπがパスしたからといっても全く安心できない。
AMD OverDrive ユーティリティ
「パフォーマンス制御」の「安定性テスト」でCPUに高負荷を掛けることができる。
テスト項目はすべて選択してもそれなりの発熱量だが、「浮動小数点数計算テスト」だけの選択が最も発熱量が多い。
テスト期間を長く設定することができるので信頼性テストとして使いやすい。
温度のログ機能が付いており、最高温度の確認ができる。
INTEL CPUでも使えるかどうかは不明。
AleGr MEMTEST
AleGr MEMTESTを実行したときの瞬間的な発熱量はかなり大きい。
一気に15℃ぐらいのコア温度の上昇がある場合もある。
マルチスレッド高負荷環境でのメモリチェックを行うのが本来の目的だが、CPUにもかなりの負荷が掛かる。
平常時に50℃前後で運用しているCPUでは温度が上がりすぎて危険水域に達するので、使用には注意が必要。
起動して30秒か1分ぐらいに発熱のピークがあるので、何度も起動を繰り返すとかなりCPUを高温にすることができる。
このテストをしてCPU温度を60℃未満に抑えることができたら、ほぼCPUの熱暴走の心配は無いはず。