DVI-IとHDMIのデジタル同時出力が可能
マザーボードに内臓されているオンボードグラフィックのほとんどは、DVI、HDMI、D-SUBの3出力の端子が備わっていても、D-SUB+DVI、またはD-SUB+HDMIの組み合わせしか出力できないことが多い。
しかし、マルチモニタ環境ではDVIとHDMIの同時出力ができたほうが理想的だ。
そんな中、今回紹介する玄人志向のRH4350-LE512HD/HSは、低価格ながらDVIとHDMIのデジタル同時出力が可能なグラフィックボードだ。
3D描画性能は低い
GPUの処理能力自体はオンボードグラフィックとさほどかわらないレベルで期待はできない。
64bitメモリの典型的な低価格エントリービデオカードだ。
そもそもゲーム用パソコンとしてRadeon HD4350を買う人はいないはずだ。
一応、ファイナルファンタジー14のベンチマークを取ってみた。結果は下の画像を参照。
3D性能こそ低いが、Windows7のエアロテーマやYoutubeの1080p動画の再生なら問題なくこなせるので、そのあたりは心配ない。
ビデオメモリは512MB内蔵されているので、オンボードビデオと比べてメインメモリを圧迫する心配もない。
ファンレスなので静音
GPUの処理能力が低いことが幸いしてか、Radeon HD4350チップを載せたグラフィックカードは、このRH4350-LE512HD/HSに限らず、大型のヒートシンクを載せたファンレス設計のものが多い。
ただし、このヒートシンクがかなり大きい。
下のスロットを1つ埋め尽くしてしまうので、注意が必要。
ベンチマークの最中でも、ヒートシンクを手でさわれる程度の発熱量だ。
意外と画質がいい?アナログ出力
予想外に良かったのが、使う予定の無かったアナログ出力の画質だ。
比較的、新しい液晶モニタをRH4350-LE512HD/HSを使ってD-SUB15pinのアナログ接続をしてみたところ、HDMIでデジタル接続したときとの差がほとんどわからないぐらい鮮明に映った。
このまま、アナログ接続で使っても何ら差し支えない画質だ。
ただし、アナログ接続の画質は液晶モニタによって相性があるようにも感じた。
少し古い液晶ディスプレイとアナログ接続すると、フォーカスの甘さというか微妙な滲みが調整を重ねてもすっきり取り切れなかった。(この場合はもちろんDIV-Iを使ってデジタル接続をすれば、くっきり鮮明な画像が得られた。)
ロープロファイル用ブラケットも付属する。